ヒーリングっど♥プリキュア12話。新たなる強敵、バテテモーダ登場回。ここまでが例年通りだとBD-BOX1巻収録分。脚本は広田さん2回目。コンテ・演出が村上貴之さんで作監が下谷美保さん、角田茉央さん。多分、グロス担当回でスタジオガッツの制作。やはり、というかフェーズを一段階上げてきた。 pic.twitter.com/mxCUbnWOL8
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年4月30日
なお今回から、アバンのタイトルコールがラビリン&のどかからプリキュア三人バージョンに。けどこれは他の二人が入ってきた、というよりのどかの方が二人と「同じ位置」まで来たということにも見えるか。 pic.twitter.com/DJVkOlY1RW
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
ここのシークエンス見るとより明らかで、どっちかというとのどかの方が人の輪の中にようやく入ってこれた、みたいな感触なんですよね。前回の展開を踏まえて考えると。 pic.twitter.com/PAIWWuYQM6
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
「地球さんお加減どうですか」から「これからみんなでガンバロー!!」ってなってるのも顕著で、のどか一人だと地球との対話になるけど、三人揃うと地球は守る対象(場)になって、より主体が人の方になってる印象を持ちますね。 pic.twitter.com/Bt4MGHua9r
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
でまあ、バテテモーダです。敵のタイプとしては一番厄介だろう、「お調子者でおべっか使いの太鼓持ち」だけど腹の内ではまったくそんなこと微塵も思ってない野心家なのが目に見えてますね。それをパリピ的なチャラさで肉付けしてるのが造形として独特。 pic.twitter.com/D0SCgkGNrS
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
ガワはチャラ男だけど、中身はそうでないという所を今作特有の目線芝居でやってくる。既存の三幹部が互いの領域に踏み入ってこないのもあるんですが、そういう点ではバテテモーダは越境的なんですよね。スキあらば三人の座を狙おうと虎視眈々としている。同時に三幹部に対応しているのどかたち側にも。 pic.twitter.com/vx6AFQyw7w
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
バテテモーダは三人の領域にずけずけと踏み込んでくるわけですが、その説明は後ほど。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
話は前回を受けて時間経過とともに強大化するメガビョーゲンズに対処するために、ラビリンたちがのどかたちに特訓を提案する事に。そこで特撮ドラマ定番ロケ地、石切り場にやってくるわけですが…。 pic.twitter.com/uKxvwI6JaM
特訓のテーマは以心伝心。お互いの心通わせて、阿吽の呼吸ができるようにすることで、敵との戦いに迅速に対処しようという、ラビリンたちの提案。 pic.twitter.com/h9IRrb3bKv
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
それでやろうとするのがジェスチャーゲームで。ここのちゆ、なんだこの可愛い生き物は…とは思ったけど、人選ミスではw pic.twitter.com/46isbHwn0F
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
案の定、不正解。今回、みんな顔芸が激しいのでその辺がかなり見所なわけですが完全にラビリンたちの提案は企画倒れになってるのが切ない…。というかショックを受けるちゆの顔文字表情には時代を感じてしまうなどw pic.twitter.com/bSHKmR0EP1
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
その後、ポーズ合わせゲームをするも、てんでバラバラで……。 pic.twitter.com/iznZvA9CpS
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
ラビリンたちもこのザマで途方に暮れるしかない。影の入り方が完全にギャグw けど、反面「みんな考え方が違って当然」というのを何気なく見せているのが、興味深い所ではあるんですよね。みんなが同じである必要がないことを暗に示しているというか。 pic.twitter.com/yLNLSznvFG
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
ラビリンたちはラビリンたちで、一人では戦うことも出来ない自分たちの立場の弱さと、手伝ってもらっているのどかたちをヒドい目に合わせたくない思いから、焦りも出しながら何とかしたいという一心で向き合っている。こうやって彼女たちの使命感が伝わる描写を挟むのも抜け目ないですね。 pic.twitter.com/EmV2fjVQRo
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月1日
で、ラビリンたちの落胆がのどかたちに届いてないわけではなく、もう一度やってみようとなるんだけど、ここもちゆとひなたで目線の変化が対照的。ちゆは同意のまなざしだけど、ひなたはなにか入り込めていない印象でやや距離感がある趣。 pic.twitter.com/3lq8Rws8IN
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
この後の展開を考えると、ここでひなたの反応がやや薄いのは象徴的なんですよね。ある意味、空気を読めていないというか、のどかの言葉に完全には解してない所が、ね。けど、それを気づかせないようにキーワード連想ゲームに興じる三人を見せていくのを隠れ蓑にして、意識をそらしているというか。 pic.twitter.com/vVVzuTrNdk
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
ここでも答え合わせが違っているけど、違っているから面白い。今回、ラビリンたちが目指しているものとはかけ離れてはいるんだけど、それも一つの「答え」であることがさりげなく提示されているわけで。ラビリンたちの不安は募るけど、あながち遠ざかってはいないよね。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
というか、この「以心伝心」が13話以降、第2クール目の主要テーマでそれが達成された時に、のどかたちは更に大きな試練を乗り越える事を運命付けられているんだと思う。結構、大きな布石として、ロングパスの複線となっている印象がありますね。「以心伝心」についても、後でもう少し触れます。 pic.twitter.com/3ZywHCCYTy
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
そういった特訓を繰り広げる中、いよいよバテテモーダが来襲するというところで、Aパート終わり。ラストカットの視線移動がバテテモーダの二面性をよく表していて、一筋縄でいかない怖さがよく出ているのではないかと。真意が読めないという点だけでも十分難敵。 pic.twitter.com/jkiqEsRWpe
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
Bパート。Aパートのビョーゲンズたちとの対面と同じように、プリキュアに対してもヒジョーに軽いノリで颯爽と登場してくるバテテモーダ。今までの相手とは違う、得体の知れなさがあるのはこいつ一人で三人それぞれの焦点を併せ持っているからなんですよね。 pic.twitter.com/Wk0rrO0DgP
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
まず一つ目。ここまで何度か出していますが、視線の表情変化。表面上はお調子者のチャラ男だけど、一枚皮剥くと裏の顔が見えてくるその二面性。相手に自分の真意を読み取らせない為の外面を被ってるわけですが、これがちゆの「仮面」と符合してる。 pic.twitter.com/2V0tOcDoqX
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
微妙な表情の変化なので気付きにくいけど、他人と接するための外面、つまり仮面を被って、自己防衛しているちゆに対して、自己防衛という点では同じな一方でベクトルが逆で自分の野心を気取られないために、チャラ男を演じるバテテモーダの強かさが強く滲みますよね。自分を抑圧するニュアンスが違う。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
二つ目。自己肯定感が強い。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
バテテモーダ自体のキャラクター付けでもあるんだけど、自分の強さに迷いがない&自分に対する自信が絶対的な点。これは次回へのヒキにもなっているけど、利他的で何かあると自分に非があると思い込んですぐ謝ってしまう、ひなたの姿との対比よね…。 pic.twitter.com/TRBhbY8crg
これはもちろんバテテモーダの側にもそう信じ込まないと後がないという切実さがシリアスにあるんだろうけど、何事にも利己的に物事を都合よく考える、ポジティヴさ加減は今のひなたにはないものであるのは間違いなくて、今回の戦闘以降、彼女を沈ませる要因にもなっている。 pic.twitter.com/MN89Gu8NuT
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
今までの描写を思うと、ひなたは他人の目を気にしすぎるあまりに、自分を肯定して捉えている事があまりなくて、自分から迷惑をかけないように、対人リスクを減らしている節も所々あったわけですよね。対人トラブルに陥った時に自分に非があった方が後々面倒くさくないという一点で自分を避けている感じ
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
真意を読ませない・異様に強い自己肯定感というのがバテテモーダの強さでもあり、今までの敵にない特色でもあるんだけど、三つ目であるのどかに対してはそこそこ大枠の捉え方なので先の展開を眺めながら、紐解いていきましょう。 pic.twitter.com/s9CRgFK0qw
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
相手を圧倒しメガビョーゲンを操り、挑発してくるバテテモーダに対して、グレースの表情を歪ませるのが特徴的。新たな脅威に太刀打ちできない自分に焦燥や悔しさが滲むのも、彼女が掲げる正義への頑なさが表れていて、また危うい。信じる正義が不安定に揺らぐ様を捉えているのが本作らしい独特さ。 pic.twitter.com/sxZogCIlFy
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月2日
先にメガビョーゲンを対処しようと試みるも、じゃれ合うようにバテテモーダが攻撃を仕掛けて、それをモロに喰らってしまう。この辺は自分を前に出していくバテテモーダの厄介さがよく出ているし、一人で戦うにはハードな相手であることも印象づけている。 pic.twitter.com/8VaLOJvE8V
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
勢いに乗るバテテモーダに対して、三人で力を合わせて立ち向かおうとする。が、よく見ると三者三様に地味に温度差があるのが表情に見える。グレースは頑なだし、フォンテーヌはグレースの調子に合わせてる、そしてスパークルはやや腰が引けているんですよね。以心伝心という以前に結束力がまだ弱い。 pic.twitter.com/sho9B1y5ay
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
グレースなんかはこうやって4枚並べてみると、自分の正義に敵対する、あるいは適用外の相手に直面すると、自らの態度を硬直化させる節が見て取れるんですよね……。意外と意固地な部分が炙り出されている。自分の信念に対して強張っているのが、割と難物感強め。多分のどか自身の気質なんだろうけど… pic.twitter.com/CqpseHQAy9
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
それでもちゃんと力を合わせると、バテテモーダがたじろいて、脅威を感じるポテンシャルもきちんと出してるわけですよね。チームワークともまだ言えない、荒削りなコンビネーションだけども、強敵に対して多人数で打ち勝つ理屈付けがしっかりしてるよなあと。 pic.twitter.com/khryjrevD1
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
ほとんど結果オーライな所があるけど、三人の連携の末にバテテモーダとメガビョーゲンを怯ませて、薄氷の勝利を掴んだって印象ですよね、今回って。完全勝利ではなく、辛勝であるのが、先々の展開へも結び付いてきそう。 pic.twitter.com/NOHPuohOUo
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
ただ敗れたのにも拘らず、バテテモーダはこの態度なんですよね。まだ本気でないというのもあるんでしょうけど、第2クールの前振りでのどかたちに投げ掛けられた「課題」を体現する「問い」でもあるから、今の三人は敵でないということの証でもあるかと。 pic.twitter.com/Lxqj9G1CdP
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
当然ながらバテテモーダの特色である強烈な自己肯定感ゆえの責任転嫁と見るのもあるし、生まれたばかりのビョーゲンズという出自から来る、自分の野心に対する強烈な飢餓感がそうさせているのも強いのでしょうね。「じぶんはまだこんなもんじゃない」という。 pic.twitter.com/R6KAzhO22q
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
で、ようやく三つ目の焦点、つまりのどかとバテテモーダの関係を見ていきましょう。これは物語上においても重要なポイントっぽい。というのはこういうことです。今回序盤の登場シーンでの演出。バテテモーダの瞳に映る地球が蝕まれる、いわゆるスーパー(ポジション)という技法が使われたシーン。 pic.twitter.com/iIe5h8U0nj
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
これが今回の終盤でものどかに対して、同じ手法で連結されているんですよね。バテテモーダが地球を侵略する戦いが楽しいと、自分のエゴをむき出しにしているシーンでもあるんですが、これも理をもって敵と戦うのどかにはまったく理解のしがたいことってのでも対比なのですが。 pic.twitter.com/dNWEHrcOlm
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
同様にバテテモーダにとっては、地球と同様にのどかも蝕む対象であると、連想させられる所でもあるんですよね。それはつまり、地球ものどかも同等に「侵食」されると「弱い」存在である事が指摘されてる。地球が「生き物」だとすれば、のどかもまた「生き物」であり、イメージの重ね方がえらく鋭い。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
のどかは視聴者も知るように、持病を持ち直して、元気になった背景のある子なので、そこのイメージが「地球」と重ねられているのは、逆に地球の自浄作用を促すという所とも結び付いているのかもしれない。それはつまり、のどか自身の「自己」の問題でもある。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
11話で示されたように「生きることを諦めない」という所にのどか自身、あるいは地球にもそれが重なってくるとなると、結局は「自分で自分を救う」事が本作の核となるテーマなんじゃないかなと思うわけですね。 pic.twitter.com/R2AIUP1lvv
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
ED曲の2番のサビでも「I Believe in Myself」とあるように、自分で自分を信じることこそが、今作のプリキュアの強さにも結び付いていく、というのはほぼ自明の理なのではないでしょうか。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
Machico「ミラクルっとLink Ring!」の歌詞 https://t.co/BASyE0e23n
「自分を自分で助ける」、いわゆる「自助」という考えですが、
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
そういったフレーズから思い浮かぶ曲がありまして、それがYMOのこの曲。「以心電信」でYou've Got To Help Yourself と英題もついている。https://t.co/ypb9iJCqy3
国際連合による「世界コミュニケーション年」(WCY)のテーマ曲として作られたものですが、作詞した細野晴臣さんの言を借りると「自分を助けられない人間に他人なんか助けられない」わけで、ここら辺のメッセージ(この曲ではチャリティーソングへの皮肉も込められてますが)はヒープリに通じそう。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
つまりはのどかたちは「自分を自分で救えない」限りは多分バテテモーダには勝てないだろうし、「以心伝心」も出来ない、んじゃないかなと。11話でのどかは二人に追いついたけど、反対にちゆとひなたは「自分を助けなきゃいけない」し、その種は既に蒔かれてますよね。 pic.twitter.com/sCr6f3bwaA
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
プリキュアとしてのヒロイズムについてはのどかは既に備わっているけども、ちゆとひなたはその限りではないというのも明らかで、「以心伝心」するためには彼女たちなりのヒロイズムを持たなければならないという話の組み立て方してるから、中々えげつない。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
という観点で見ていくと、バテテモーダが去っていった後のひなたの反応は至極当然なんですよね。のどかたち三人の中では、一番精神面の成長が遅い子なので。もちろん子供っぽいというのではなく。 pic.twitter.com/t46HLltVbD
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
そしてこの立ち位置なんですよね。さっきも言ったように、自己肯定感の低い子として、それとなく描かれてきたわけですが、現れた強敵に太刀打ちできなかった原因を自分の弱さに求めしまっている分、後の二人との温度差が広がった印象を持ちますね。 pic.twitter.com/G4YTBlCChk
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月3日
ラビリンとのどかたちは力を合わせて倒すことが出来たって言っているけど、それはあくまでも表面上の結果オーライであって、各キャラの奥に潜むものを読み取ってみるとと必ずしもそうじゃない、という印象が強く残るんですよね。それがひなたの疎外感にも色濃く出てる。 pic.twitter.com/MfIEiIEAk4
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
「自助」というものが、今後のテーマだとするとやっぱりここで怖気づいてしまい、気落ちするひなたは自分自身を乗り越えなければいけない。それはちゆもそうだし、当然のどかにも同じ事が言える。ただ2クール目の初手に、ひなたが選ばれたのも理にかなってるんですよね…。 pic.twitter.com/qKD2wpT5uF
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
それは3話のこのシーンにまで遡ります。改めてニャトランがひなたをプリキュアとして手を差し伸べるシーン。他の二人と妖精の邂逅に比べるとやたらドラマチックに描かれているのですが、ひなただけはニャトランに「見つけられた」って格好なんですよね…。今、改めて振り返ると、ですが。 pic.twitter.com/m8ocZAIJ4A
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
のどかはラビリンと対等に、ちゆはペギタンに手を差し伸べてるけど、ひなたはニャトランに手を差し伸べられている。ひなたは他者が自分を認めてくれたから、それを受け入れて、プリキュアになってるので少なくとも自分から踏み出しているわけではない分の、ノリの軽さが災いしてる感じ。 pic.twitter.com/Rn3begPJIN
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
自分を受け入れてくれる人間がいて、「そこにいていいんだ」という認識があって、初めてひなたは「在る」んですよね。初登場時からの地に足がつかない感じはその辺にあるんじゃないかなあと。12話までの描写を見る限りでは、自己肯定という側面では、のどかやちゆに比べると二段三段下の地点にいる。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
その証拠というか、ひなたというかキュアスパークルだけは未だにエレメントボトルをもらっていないのも、そこに要因がありそう。グレースもフォンテーヌも、自分の意志を表明して、一山乗り越えたことでもらってる感じだから、スパークル(ひなた)も同じようなプロセスを通りそう。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
だから早く13話が見たいなあと思うのですが、その日がいつ来るのかって感じですね。こうやってひなた周りを眺めていくと、ある一つの推論も立つわけですが、それについてはまた改めて語りたいところ。出ている証拠(情報)を取りまとめると、浮かび上がってくるのですが、作品としてそこへ踏み込むのか
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
気になるところですね。「自助」というの考えると、踏み込まないとひなた自身の解決にならないと思うのですけども。まあそれにしても、ヒープリ、キャラクター背景の織り込み方というかニュアンスの潜ませ方が奥深くて、色々と考えてしまうなあ……。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
以上が、放映休止までの感想でした。
いよいよ明日(6/28)に13話が放映となります。約二か月ぶりの放送ですね。
さて以下は放送休止中に見た1~4話までの振り返りです。12話まで見た後だと序盤の気づかなかった箇所とのどかたち三人の人物像を振り返っています。やはり今作は内面描写に力を入れている印象が強いのでその辺を踏まえておくと、より見えてくるものがありそうです。入れておく場所がないので、ここに再掲しておきます。
13話以降の感想のブログ掲載はどうしていこうか考えていますが、ひとますTwitterで吐き出してから、という感じになると思います。同時進行でやるかは思案中。あとキャプチャの画像の扱いとかもいろいろと。そのあたりバランスを取りながらやっていきたいです。
つべの公式配信でヒープリ1話見てるけど、やっぱりのどか、言葉に感情が籠もる時(それが感謝であれ、決意であれ)は、目線が隠れるカットが多用されてるのな……。怖いなあ。前から感じてたけど、わりと強情な子なんだね。 #precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
続いて3話。あー、これもしかしてメインキャラが日影にいると素の自分が出る演出なのか。1話でものどかが光を背にしてラビリンたちの前に現れるシーンがあったけど、彼女の場合は誰かが困っていると助けに向かう気質で、ちゆは外見よりもより女の子っぽい優しい気質が出ると。 #precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
ていうか、言葉の端々に「引っ掛かり」があるんだよね、今回のプリキュア。複線ってわけじゃないけど、その裏に含まれてるものが後の展開に反響してくる投げ方してるのがイメージとして強くあるな。3話だとペギタンの持っている不安はそのまま、ちゆに跳ね返ってきてるし。 #precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
4話。あああああああ……。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
やっぱひなた、家族以外に親身に接してくれる人間に触れる機会があんまりなかったみたいな描写ぶち込んでる……。じゃなかったら、噴水のシーンのところで泣かないよな……?#precure
ああああああ……!
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
ひなた、この時点で二人と心理的な距離感が開いてるのか……。いや、マジでえげつない。こんなん12話でのヒキはまさに必然だったんじゃないかよ……。そっか、一人だけ「ヒーロー」じゃなかったんだな……。#precure
ああ、ここのギャグ描写。ひなたの抱える「重さ」をカモフラージュしてるんだな。というか笑いに目を逸らして、この段階ではひなたの自意識に潜んでるものを隠してるんだよな。本当になんだこれ…… #precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
やっぱなあ、やっぱなあ!
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
ひなただけ、ラテと接するシーンがないわ…。1話ではのどかがビョーゲンズの侵食に苦しむラテを、3話ではちゆが学校に迷い込んだラテを、助けてるけど、4話でひなたはラテを助けてない。
先の二人はお手当てする対象への行動を表明してるけど、ひなただけしてない…#precure
むしろ影の中の「素の彼女(ひなた)」の存在を認めてるのがニャトランで、ひなたという自我に光を照らしてる、って演出だからあそこまでドラマチックにする必要があったんだな…。1話でのどかが「今日が私の第一歩」って言ってるけど、ひなたは「第一歩」を12話過ぎた段階でも踏み出してない#precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
というか、ひなたの心の中では地球をお手当てすることよりも、自分に親身になってくれたのどかとちゆの方に比重が寄っていて、彼女たちの手助けになりたいという心理の方が先に働いてるくさいなあ、これ。かなり根深くねえか……#precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
ああああ……!
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
「のどかっち『も』ちゆちん『も』すごいんだね」って、まるで自分がそうじゃないって物言いしてる……。ニャトランにすぐ「おまえもそうだよ」って窘められてるけど、絶対そういう意識働いてないな、ひなた。#precure
「いいよ、だって『みんな』困ってるんでしょ」って、自分の意志は完全に蚊帳の外に置いて、成り行きに身を任せて、プリキュアやる羽目になってるよ……。これはもうホントに「ヒーロー」の自覚、全くないな。また物凄い事してるな、ヒープリ。#precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
ああ、そうか。ひなたの「優しい」って彼女にとって他人に対してへの最大限の賛辞なのか……。ホントに過去に何があったのよ……。#precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
メインのエレメントボトル(変身用)があって、今のところ、サブのエレメントボトルをもらっているのはのどかとちゆで、ひなただけは未だにもらっていないのは、物語上で「内面の成長」があった時に与えられている感じだから、単純にひなたがここまで成長してないんだよね…。#precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
多分13話でひなたはラテを何かしらの形で助け、自己肯定感をそれなりに高めて、サブエレメントボトルをもらう格好になるんだろうけど、1クール分溜めた仕込みをどう描くかものすごく気になるな。絶対に香村さん脚本でしょ……。#precure
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
のどか:持病あり(今は克服?)。長期の入院生活のために脆弱な身体だけど、頑なな性格で一度見定めたことからは梃子でも動かないほど強情。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
ちゆ:クールで人当たりのいい外見とは裏腹に、かなり内向的な気質で少女らしい性格。頭の回転が良い分、気を回しすぎて、自分を押し殺すことも。#precure
ひなた:人付き合いの良い性格だけど、自己肯定感はかなり低い。他人を気にしすぎて、なにかあると我が身に原因と責任を見出しがち。承認欲求への耐性も低めで、他人に優しく接されると感情が溢れてしまう。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年5月4日
12話を見た段階だとこんな感じかな、三人。だいぶ内面が複雑だなあと思う。#precure