ヒーリングっど♥プリキュア6話
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
ラテを軸に母への思慕が語られたエピソード。脚本はワンクッションおいて香村さんにもどり、演出は角銅博之さん、作監は赤田信人さんとベテラン勢の担当回。親思う心に勝る親心といった所か。のどかが年不相応に達観してる分、その辺の子供らしさがラテに向かってる印象 pic.twitter.com/T814dGN0I1
ラテは母であるティアティーヌの面影をのどか母に見ていて、家族として接してもらえているから、のどかの事がひと段落着いて、働きに出るのどか母と離れたくないと言う気持ちが働く。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
なんというかラテがメインの視聴者である幼児たちの目線に立っているキャラなんだね。 pic.twitter.com/eUPb2OdL6t
ここの一緒に通学(通勤)するのどかと母の会話なんかはラテの境遇と重ねた思い出語りになっているのが、とても上手くて。ラテは言葉を口にできない(聴診器での会話はできるが)分、かつてののどかの心境とリンクしてたりする。幼いからこそ、母を求めるが同時に母親も子を気にかけているという骨子。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
その辺が今回のエピソードの大筋の話になっていて、ラテがのどかたち周囲の人々に優しく包まれ、健やかに過ごせるというトーンで取りまとめられ、最後の実母であるティアティーヌの子を思う姿に結ばれているという組み立て。重すぎず軽すぎず、ちょうどよく纏められているのがベテランの腕前だなあ。 pic.twitter.com/5O4wGyziIw
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
今回の大筋はそういったラテの話だったけど、これから先のロングスパンに描かれるエピソードが継続してるものを含めて、サブエピソードで挿入されていて、キュアグレースとダルイゼンの因縁付けはまさしくそれよね。ベタな対立構造でもあるけど、理由付けが上手い。 pic.twitter.com/Lqus6YC6y4
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
キュアグレースことのどかは持病を患っていたことからも、自分に出来る事を奉仕したいという軸に対して、ダルイゼンは自分の住みよい環境にしたいがために地球を脅かすという軸なので、対立の見え方はストレートだけど背景がある分、深みのある格好になっているのが特長よね。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
だから自分と対立するダルイゼンの心情は理解できないし、許せないんだけど、今回のように母親や仲間、地球を脅かしているメガビョーゲンの方を優先する。ダルイゼン自体はのどかの内面(パーソナリティの)部分と対立する存在なので、この時点では対峙する体勢が整ってないとも言える。 pic.twitter.com/ZYGae1ORM3
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
みんなや地球を守るために尽くしたい(=今やりたい)と2話の段階で規定付けているのどか、キュアグレースの姿はまさしくヒーローなんだけど、反面同じく2話でちゆに指摘されているように「自分の限界」を知らないと言うリスクがのどかにはあって、この先、ダルイゼンと直面する時にそれは逃れられない
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
ヒーローである以上、平和のために尽くすのは大事、だけど自分を大事にしなくてはいいのか、という所がたぶんこれからのどかの問題として引っかかってきそうだよねえ。そういう点で独善的なダルイゼンとの因縁においては、「自分」と言うものと向き合わなければならなそう。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
現状ののどか、自分の限界を知らずにヒーローの意志だけが人一倍強い状態なので、そういった点からは非常に危うさを感じてしまう。そこのアンバランスさにどのように向き合うのか、乗り越えていくのかが彼女に課せられたテーマなんだろうなと。 pic.twitter.com/7IgkoxSLXz
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
まあ、それ以上に心配なのは、ちゆとまどかの距離感だったりするわけですが。現段階では二人にそこまでの信頼関係(友情)がない分、お互いの間に壁があるのがすごいよね…。アバンタイトルのここのじわPANでの立ち位置とかすごい。 pic.twitter.com/pgHcAlXu0d
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
こことかも「のどかを介した共通の友人」以上の意味合いがなそうな距離感が恐ろしく絶妙。のどかがいないと会話がなさそうな感じが、また不穏でもあり温度差がとてつもないよね。ここも大きな引っ掛かりとしてロングスパンの「仕込み」を感じる描写……。 pic.twitter.com/gYkLNomffj
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
個人的に今回一番、三人の関係性に震えた描写はここですね。ラテが見つかったことに喜ぶのどかにひなたは共感してるけど、ちゆはラテがのどか母に会いたがってることを受けて、勤務先の事務所にどこにいるか聞きに行くのがまた。ちゆの表情変化も相まって二人の溝の大きさも感じてしまう…。 pic.twitter.com/hhvLRTNqix
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
どっちがより深刻かというと、やっぱりちゆの方なのかなあと思うのが今回の終わり手前のこのカット。やっぱり社会という公共の場において、仮面を作って、地を出さないことを無意識に取り繕っちゃってるのかなと…、この表情を変えない様子を見てると一層、感じてしまう。 pic.twitter.com/7Jh6XIyjA5
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
この辺は3話でも指摘してるし、4話の水族館でもひなたに「学校でいる時より生き生きしてる」とか言われてるし、そういう風に自分を押し殺してる辺りに何か理由がありそうだよね。頭の回転が良い分、余計に立ち回りを考えてしまうんだろうなとは推測するけども…。https://t.co/SdJimH1yAF
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日
大筋のエピソードの中できっちりと先の布石を意識して打っているので、描写が丁寧だなあというのが今のところの印象ですね。これらが積み重なった先にあるだろう、大波が早くも楽しみ。まずは第1クール終盤をどう乗り越えるか。来週が待ち遠しいですね。
— テリー・ライス (@terry_rice88) 2020年3月8日