音楽鑑賞履歴(2019年12月) No.1360~1361

月一恒例の音楽鑑賞履歴。
明けましておめでとうございます、と言うには日が経ちすぎてしまいましたが。
1月も下旬に入ったところで、新年最初の音楽鑑賞履歴です。
昨年12月はシングル2枚しか聞かなかったのは過去最低記録かなあとは。
音楽はSpotifyで聞いてはいるんですけど、忙しさにかまけて家で鑑賞する時間をとらなかったのがこの結果でしょうかね。
買っている分を消化したいなと思いつつ、今年も気ままに音楽鑑賞していければいいなと思います
というわけで以下より感想です。


16年発表SG。同年放映のアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」第3期の主題歌曲集第一弾。「ニュームーンに恋して」は3バージョン+αある内の作曲者、やくしまるえつこのバージョンが本作。やくしまるらしい柔らかなメロディが力強い演奏で聴けるドラマティックな一曲。特筆すべきはギターソロ。
個人的には10年代の中でも屈指のギターソロといっても過言ではなく、ソロの入りから抜けまでのエモーショナルな感覚は得も言わせぬ出来栄え。これだけでも買う価値のある演奏だろう。カップリングはED曲。「百合ップルの元祖的存在」ともいわれるコンビが歌う耽美な一曲。
目の前に二人だけの世界が広がるとは言いすぎだが、そういった密な雰囲気を感じる一曲。ただ曲としては佳曲の域を抜け出ないか。キャラクターソングとしての水準はクリアしていると思われるが、それ以上のものではないか。OP曲が強烈なのもあって影が薄くなるのは致し方ないが内容的は良シングルだろう


16年発表SG。こちらも16年放映のアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の1クール目主題歌。作品の舞台である99年、ひいては90年代を想起させるブラックミュージック調の男性アイドルグループ的なポップソング。カップリングにはEDMバージョンも収録されている。なかなかの良曲。
90年代におけるバブル崩壊後の不穏な空気とそのバブル景気の残り香を嗅ぎ取れる、享楽的な趣もあり、連載当時の時代も浮かび上がらせる二重三重に90年代をコーティングした10年代後半のホップスとして聞かせる手腕はとても興味深い。第三部から雰囲気がガラリと変わる印象も与えているかと。
そういう点からも光と影の明暗が色濃い90年代を物語りつつ、10年代後半のアニソンとして機能しているのは時代が一回りした感触もあり、作品の内外から生まれるイメージをうまく押し出していると感じる。何度聞いても聞き飽きない一曲といえるだろう。