月一恒例の音楽鑑賞履歴。
20年一発目の履歴です。
3枚。
もうちょっと積んでいきたい所ですが、仕方ない。
イラケレ、EW&F、ボウイの初作というラインナップです。
まあ、この記事の主眼のひとつは生存報告でもありますので、聞く数は少なくとも定期更新を心がけて生きたいところ。
というわけで以下より感想です。
- アーティスト:イラケレ
- 発売日: 2016/04/27
- メディア: CD
キューバ音楽のイメージというユルいレイドバックした音楽を思い浮かべがちだが、この盤で鳴り響くのは鋭利なホーンセクションやパーカッションの情熱的なリズムに導かれて、躍動する熱気溢れるバンドミュージックだ。レイドバックどころか実に攻撃的な演奏が展開されていて、圧倒される。
グルーヴの熱気だけでなく、プレイヤーたちの演奏能力の高さもあいまって、濃度の高いラテンミュージックを浴びせられる様はまさに血湧き肉躍るといって過言ではない演奏内容で、時を忘れさせてくれる。この時期がバンドの最盛期ということもあって、質量ともに申し分ない名盤だろう。オススメ。
- アーティスト:アース・ウインド&ファイアー
- 発売日: 2013/07/24
- メディア: CD
日本でもよく知られる大ヒット「Let's Groove」を含みつつ、D・フォスターなどのおなじみの作曲陣が参戦、グループとしては絶頂期といわんばかりの切れ味鋭い演奏で有無を言わさぬ勢いを見せ付けている。何食わぬ顔で軽々と曲芸を見せる軽業師のごとく、キワのキワを渡り歩く完成度の高さを強く感じるか
しかし、グループの歴史を眺めると、このアルバムが彼らの絶頂期の終わりの始まりでもあり次作以降、少しずつ人気・クオリティともに鳴りを潜めていくこととなる。その面からも、EW&Fの華々しさを実感できる最後の大花火といった趣も感じられる一枚だろうか。その分の聞き応えは充分すぎるくらいだが。
- アーティスト:Bowie, David
- 発売日: 2011/03/11
- メディア: CD
ただ想定されていたフォークソング的な物とは異なり、英国らしい戯作的でシアトリカルな歌唱、ポップな曲調とは裏腹にアシッド・フォークめいた、それこそサイケな趣を感じさせるメロディなど、この時点では開花していないにせよ、後のキャリアを髣髴とさせるスタイルがすでに垣間見えているのが特色か
その意味では可能性が詰まっている一枚ではあるが、当時所属していたデッカ傘下のデラム・レコードでは芽が出ないまま終わり、2年後の「Space Oddity」にて才能を開花させるのは周知のとおり。ある種、鬼子のような扱いの初作だが、青さの残るボウイという才能の萌芽が窺える貴重な作品だろう。