話数単位で選ぶ2012年TVアニメ10選+α

2013年、明けましておめでとうございます。
新年一発目は本ブログ二回目の参加となる話数で選ぶTVアニメ10選です。
「話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記
こちらのサイト様に集計されている恒例行事ですね。
2012年のアニメを話数単位で選ぼうという企画です。
因みに2011年の感想は↓
話数単位で選ぶ2011年TVアニメ10選 - In Jazz
そんな感じで筆者の独断と偏見で選んでいこうと思います。
おまけもご用意しましたのでお付き合いいただければと思います。
並びは特に順位ではないのであしからず。
では始めて行きましょう。


1.スマイルプリキュア!第32話「心を一つに!プリキュアの新たなる力!!」

スマイルプリキュア!  【Blu-ray】Vol.1

スマイルプリキュア! 【Blu-ray】Vol.1

 脚本:米村正二 

 絵コンテ・演出:志田直俊・岩井隆央 
 作画監督:なまためやすひろ
《ひとこと》
なまけ玉回。
閉じ込められてしまった他の4人を助ける為にみゆきが独り奮闘する。
スマプリらしさとみゆきの主役力が全面に出ている回ですね。
43話のれいか回も負けず劣らずでしたが、
「今を語る」メッセージ力はこっちに軍配が上がるかなと。


2.ジュエルペット きら☆デコッ!25話「サンマ村でギンギラギンデコ〜!」

ジュエルペット キャラ☆ブック (テレビ超ひゃっか)

ジュエルペット キャラ☆ブック (テレビ超ひゃっか)

脚本:大場小ゆり 
絵コンテ:大久保政雄 
演出:徐恵眞 
作画監督:筆坂明規・金城美保・近藤瑠衣
《ひとこと》
狂気のサンマ村、イデオン発動回。
食物連鎖と自己犠牲の尊さを訴えながら、
サンバとマイコーのスリラーが荒れ狂う。
その脂ぎるサンマによる、サンマのためのサンマの回。
こんなトチ狂ったエピソード作るスタッフに乾杯したい。


3.戦国コレクションCOLLECTION-19「Vengeful Fang-IS」

戦国コレクション Vol.09 [Blu-ray]

戦国コレクション Vol.09 [Blu-ray]

脚本:雑破業
絵コンテ・演出:金子伸吾 
作画監督石井久美松本健太郎・谷川亮介
《ひとこと》
明智光秀回前編。
明智」違いで進行する推理探偵ドラマの皮を被った
光秀の内面を深く抉る回。
脚本の仕掛けと映像演出が素晴らしかった。
戦コレはコレに限らず、単発でいい回の宝庫でした。



4.黄昏乙女×アムネジア 十ノ怪「喪失乙女」

黄昏乙女 × アムネジア 第5巻 [Blu-ray]

黄昏乙女 × アムネジア 第5巻 [Blu-ray]

脚本:高山カツヒコ
絵コンテ:佐山聖子 
演出:永岡智佳 
作画監督:松下郁子・木下ゆうき・のりみそのみ 
総作画監督:番由紀子・楠本祐子
《ひとこと》
夕子さんの過去へ潜る回。
これはもう夕子さん役の原由実の演技が神懸かっていた。
女性の情念、恨み、二面性が全部表現しきっていた。
画面構成の面白さが際立っていたシリーズでしたが、
ここではFPS視点などの画面も実験的だった。


5.LUPIN the Third -峰不二子という女- 第11話「愚か者の祭」

LUPIN the Third 峰不二子という女 BD-BOX [Blu-ray]

LUPIN the Third 峰不二子という女 BD-BOX [Blu-ray]

脚本:岡田麿里 
絵コンテ:袋小路ピーチク 
演出:梟小路パーチク・立川 譲
作画監督:石川晋吾・依田正彦・竹上貴雄・嶋 謙一
《ひとこと》
オスカーの悲恋。
ハードボイルドBLといっても過言ではない。
ルパンでありルパンで無い単発回。
男であるからこそ近づきたくて、近づけず、
近くて遠い恋模様のような、そうでないような。
女の鏡として機能した男の姿が独特な捉え方だったワンエピソード。



6.謎の彼女X第12話「謎の彼女と彼氏」

謎の彼女X 6(期間限定版)(Blu-ray Disc)

謎の彼女X 6(期間限定版)(Blu-ray Disc)

脚本:赤尾でこ 
絵コンテ:小島正幸 
演出:上田繁 
作画監督:をがわいちろを
《ひとこと》
卜部美琴=吉谷彩子。
コレに尽きる。
ソフトを購入したのでもう一度見直してましたが、
アニメの美琴は猫目だけど原作と比べるとたれ目気味なんですね。
それが今回ピックアップした最終回で母性度をアップさせているようにも感じました。
EDに入る直前の落涙シーンが台詞とともに素晴らしい。



7.TARI TARI第5話「捨てたり捨てられらなかったり」

TARI TARI 3 [Blu-ray]

TARI TARI 3 [Blu-ray]

脚本:橋本昌和・佐藤梨香
絵コンテ・演出:浅井義之
作画監督:吉田優子
《ひとこと》
絵コンテ・演出の浅井義之さんの画作りが素晴らしかった回。
和奏の過去とその後悔。
過ちは覆らないのと母の死を整理し切れてない少女。
母の残した音楽と再び向き合えるのか。
過去と現在がリンクする喪失感が見事だった。


8.じょしらく第十席「唐茄子屋楽団/新宿荒事/虫歯浜」

脚本:水島努 
絵コンテ:二瓶勇一 
演出:池端隆史
作画監督直谷たかし・安留雅弥・藤部生馬・中村真悟・熊谷勝弘・佐藤真史・坂本龍典
総作画監督直谷たかし・熊谷勝弘
《ひとこと》
けいおんから原発に歌舞伎町、オスプレイデトロイトデスメタルシティ。
挙句の果てにはオクスリまで。
放送ギリギリのネタをこれでもかと詰め込んで爆笑させられた。
力技のストロングスタイルのギャグになっていたのが面白かったので。


9.ヨルムンガンド(Perfect Order)#15「Dance with Undershaft phase.2」

脚本:黒田洋介 
絵コンテ・演出:元永慶太郎 
作画監督:池上太郎
《ひとこと》
アール回後編。
監督自らの絵コンテ・演出回。
画面分割など演出もがっちり決まっていたのが印象に残った。
筆者は原作既読組でしたがきちんと料理されていたなと。
基本キャラの演技を見てたアニメでしたが楽しかった。
これ以外はワイリ回の19話やラス前の23話とかが好きです。


10.新世界より第十話「闇よりも」

「新世界より」 四 [Blu-ray]

「新世界より」 四 [Blu-ray]

脚本:浦沢広平・十川誠志 
絵コンテ・演出:山内重保 
作画監督羽山淳一
《ひとこと》
2012年冬の注目作から。
業魔になってしまった瞬を探しに来た早季に待っていた切ない別れ。
初恋は実らないとはよく言ったものだが、
思春期の大人になりきれない華奢さとアンバランスな色気が醸し出ていた。
一重に山内重保さんと羽山淳一さんの仕事がいい塩梅になったエピソード。



(おまけ)話数単位で選ぶ2012年に視聴した旧作アニメ5選


ここからはおまけです。2012年に見た旧作アニメを話数で5本選んでます。
レンタルで借りられたりするものもありますので、是非ご覧下さい。


学園戦記ムリョウ第3話「その名は、シングウ」

脚本:佐藤竜雄 
絵コンテ:佐藤卓哉 
演出:則座誠 
作画監督:早川ナオミ
《ひとこと》
序盤の山場。子供側の役者がほぼ出揃う回。
大野雄二の音楽と共に盛り上がる演出展開は特筆すべきものですね。
BD-BOXが出て、久々に見たけど寸分たがわぬ面白さでした。


黄金バット 第44話 「ライガーマンの逆襲」
黄金バット第45話「死を呼ぶ女」 

黄金バット DVD-BOX PART.1

黄金バット DVD-BOX PART.1

黄金バット DVD-BOX PART.2

黄金バット DVD-BOX PART.2

脚本:島内三秀 
演出:石黒昇・若林忠雄・庵原和夫 
動画監督:森川信
(以上、原作クレジット)
《ひとこと》
2011年から2012年の春ごろまでニコニコ動画で無料配信してた作品(※現在は終了)から2本。
出オチ!絶対に出オチ!何しに出てきたライガーマン!とバット様すら怯んだ狂気の美少女ペギーの回。
どちらも負けず劣らずのインパクトの持ち主だが
科学の粋を集めて製作された稀代の低スペック怪人(さらにデチューン)、
狂気が日常な美少女
と立て続けに出してくる当時のスタッフに脱帽。
予告編のネタの素晴らしさと、45年前の日本アニメの凄まじさを垣間見るエピソードは特筆に価する。



serial experiments lain 第11話「Infornography」

脚本:小中千昭 
絵コンテ:中村隆太郎 
演出:松浦錠平 
作画監督:丸山泰英
《ひとこと》
昨年末の見た旧作TVシリーズから一遍。
感想→ライスのアニメ感想:#196 serial experiments lain (11) - Togetter
お気に入りは過去の映像をリミックスしたAパート。
単なる総集編にとどまらず、エピソードの中で機能していたのは面白かった。


009-1 Mission Extra 「R&B」

009-1 ゼロゼロナインワン vol.5 [DVD]

009-1 ゼロゼロナインワン vol.5 [DVD]

脚本:石田真弓 
絵コンテ:大森英敏 
演出:安田賢司 
作画監督:関口雅浩
《ひとこと》
DVDに収録された未放送エピソード。
このシリーズ自体がOVA的側面が強い要素ながらも、放送エピソードに劣らない出来。
男と女の淡いランデヴー。
騙し騙され、しかし時には愛を。
情感溢れる大人の雰囲気に酔いしれる一遍。


【番外】

《ひとこと》
最後に番外編。
2012年の後半のビッグサプライズとも言えるでしょう。
鉄拳のぱらぱらショートアニメ。
UKのロックバンドMUSEの依頼で作られたPVです。内容はまんま「輪るピングドラム
「振り子」で見せた演出力がさらに研ぎ澄まされて発揮されているのに舌を巻きます。
筆者はこちらの方が面白い&時代のトレンドを掴んでいるので、番外として選出しました。


《最後に》
おまけ付きで2012年話数で選ぶTVアニメは以上となります。
色々悩んだ結果、結構バラエティに富んだチョイスになったんではないのかなあと思います。
他にも選択肢はあったかと思うんですが、印象に強く残ったものを優先しました。
あと「輪廻のラグランジェ」や「モーレツ宇宙海賊」のように、
シリーズ全体を通じてみるタイプの面白い作品もありましたが、
話数単位で選ぶのが難しかったのでパスしました、すみません。
語りつくせないところもありますが、筆者の2012年のアニメはこんな感じでした。
振り返ると、アニメの感想をたくさん書いた一年でもありましたね。
今年はどんなアニメが待っているのか楽しみですね
それではココまで読んでいただきありがとうございました。