「少女☆歌劇レヴュースタァライト」コミカライズ作品紹介。

今回は紹介記事です。
2018年夏放映予定のTVアニメシリーズ「少女☆歌劇レヴュー・スタァライト
ミュージカル×アニメの「二層展開式少女歌劇」と銘打たれた、新感覚のエンターテイメントプロジェクト作品として話題を読んでいる作品ですが、当ブログでは昨年9月の舞台版初回公演から追っている作品で過去二回ほど記事を書いています。今回はその第三弾。以下が過去の記事です。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The Live- #1」インプレッション - In Jazz
少女☆歌劇レヴュースタァライトQ&A〜ガイド・トゥ・スタァライト - In Jazz

TVアニメも控えているので、まだまだ全容が見えない&周知されてない作品ではありますが、今月の中ごろにはいよいよ舞台版がTV放映される(CS放送TBSチャンネルにて4/15放映)事のに加えて、すでにコミカライズ作品が連載しています。
今回はその主要となる作品二本を紹介したいと思います。

ひとつは「舞台 少女☆歌劇 レヴュースタァライト―The LIVE― SHOW MUST GO ON」(月刊ブシロード連載)
もうひとつは少女☆歌劇 レヴュースタァライトオーバーチュア」(電撃G'sコミック連載)

これから触れる人にも舞台公演を見た人もおそらく楽しめる作品となっていますので、この記事が作品を触れるきっかけになってくれればいいかなと、というのが今回の趣旨です。出来れば、今度放映する舞台版を見てもらうのが一番なんですがCS放送なのでどれだけ見れる人がいるのかよく分からない部分があるので、コミカライズもありますよということをお伝えしたいというのがきっかけでもあります。
前置きはともかく、さっさと紹介に入りたいと思います。試し読みのリンクも張っておきますので気になったかは是非、ご覧いただけると嬉しいです。

「舞台 少女☆歌劇 レヴュースタァライト―The LIVE― SHOW MUST GO ON」
(漫画:綾杉つばき

以下が第1話試し読みページリンクです↓
舞台 少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE― SHOW MUST GO ON | 月刊ブシロード - ブシロードがおくるコミック&TCG情報誌

月刊ブシロードで連載中の舞台版コミカライズ。昨年9月と今年1月に公演された舞台版「-The LIVE-#1」で繰り広げられた物語を描いた作品。手っ取り早く、舞台版のあらすじを知りたい方にはお勧めしたい。……んですが、舞台の展開を忠実に再現しているわけではなく、この作品ならではの再構成とアレンジが若干施されているので、注意は必要。再構成とアレンジは1話時点からあります。というより冒頭シーンがいきなり異なっていたりと、舞台版を知っていると違いが楽しめたりもするんですが、それはそれとして。
舞台版を見ている人には、学校やレヴューシーンなど舞台設定が(おそらく)TVアニメの設定で描かれているので、目を通すとそこはそうなっているのか、一足早くアニメの世界が脳内構築できるかと思います。物語進行の方は比較的じっくりと描いている印象。今月(4月)発売の最新号に4話目が掲載されますが、3話の時点で物語の1/3くらいまで進行していいます。
このコミカライズ作品自体はスロースターターな向きもあって、1話だけでは正直判断がつかなかった(&再構成・アレンジがイマイチ噛み合っていないように見えた)のもあるんですが、2話、3話と話が進行するうちに再構成とアレンジの意図が物語と絡んできて、エンジンが温まってきたように思います。実際、3話は舞台版ではあまり拾えていなかった部分を上手く作品の描写に組み込んでいた箇所があって、この作品らしい魅力が出たように感じられたのも大きい。舞台だと受け止めるだけに終始した情報を、絵としてコマの構成の中に挿入できる漫画の強みが出てきているので公式が提示している細かな情報を今後まとめてくれそうなところが期待大、といった所でしょうかね。どちらかといえば学園描写より本作品の肝となるレヴューシーンの描写に力を入れている印象を受ける作品です。今月にはオリジナルである舞台版のTV放映もあるので、この作品のアドバンテージとなる魅力が出てくるとより一層楽しめるかと。
ただ作品としては舞台版の内容を知っていた方がより楽しめる作品となっているので、出来ることなら最初はオリジナルを見て欲しい気はします。今月4月のCS放送を逃しても、6月には1月の再演版千秋楽舞台を収録したBDが発売されますので、そちらを是非チェックしていただければよろしいかと。もちろんどういう雰囲気の作品かをいち早く知りたい人はこちらから見ても問題はありません。


少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア」(脚本:中村彼方、漫画:轟斗ソラ)

少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア:少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア 無料漫画詳細 - 無料コミック ComicWalker(←クリックすると該当ページに飛びます)

こちらは電撃G'sコミック連載中。電撃G'sMagazineではないので注意。有名な作品だと「姉なるもの」(飯田ぽち。作)が連載してる月刊マンガ誌です。ただ雑誌を追わずとも上記リンクから一ヶ月遅れで作品が追えますので、そちらをチェックしてもいいかと(現在2話まで掲載中)。
作品はオーバーチュア(序曲)と銘打っているだけあって、夏放映のTVアニメシリーズの前日譚となっています。この為、脚本にTVアニメでは作中の戯曲脚本&挿入歌作詞、また現在リリースされている関連曲全ての作詞を手がけている中村彼方さんがクレジットされています。本作品のメインスタッフとして重要なポジションにいる方なので、アニメ本編とも結びつきが強い話が展開されているはずです。とはいえ、こちらは舞台版コミカライズとは違い、一話完結スタイルで各話ごと別の登場キャラ(たち)にスポットライトが当たる構成になっています。なので、舞台版やアニメ本編の物語の全容はこの作品では展開されません。あくまで「序曲」、本編の物語の始まる以前の段階を描いた「エピソード0」的な作品なのです。
作品を初めて触れる人はこちらから読んでいくのもありでしょう。舞台版コミカライズは作品に流れる物語を描いている一方で、キャラクター描写についてはそこまで深く描いていないので、キャラクターを知りたい場合はこちらをお勧めしたいですね。そういう意味では、アニメで言うところの各キャラの「メイン回」学園生活の描写をこの作品で補っている印象も強いです。というより、舞台版を見ていると描かれるだろう物語から察するに、キャラクター描写に多くの時間を割けなさそうな気もするので本編へと繋がる物語を描いている、という感じもしています。
この為、初めて触れる人にはキャラクター紹介作品になっていますが、舞台版を見ている人には細かな描写が作品を読み解く鍵にもなっているので見逃せないところ。というより中村彼方さんの手掛けているものについては、重要なフレーズだったりキーワード(&描写)がさりげなく挿入されている事が多く、現状、作品の情報が少ない中で貴重な情報源となってますのでファンの人も必見です。
本作品もそういう点では深読みできる描写が織り込まれているのもあってか、そういう細やかな部分も丁寧に描写できる作画担当者を連れてきている印象です。舞台版コミカライズはその舞台版のドラスティックな展開に対応できるタッチの作画なので、作品の差別化は出来ていると思います。説明したように作品の性質が違うのもありますし、「オーバーチュア」の方は描写そのものがキャラクターのバックホーンとなっている面もあるので適材適所に人材を当てている漢字でしょうか。
舞台版コミカライズ、前日譚であるこの作品も放映前のメディアミックス展開なので、おそらくどちらの作品もアニメ本編が始まる直前で終わる短期連載作品だろうと思います。ですから追うなら今のうち、でしょう。特に「オーバーチュア」の方は最新3話の内容からもあと数回だな、という予測が個人的には立ったかなと。まあ、連載が終わればアニメの方が始まるでしょうから、楽しみではあるのですが。


《終わりに》
以上、コミカライズ作品紹介でした。CS放送とはいえ舞台版のTV放映も決まり、筆者としてはじわじわ盛り上がってきてる感じですがまだまだこれからが本番なので、夏のアニメ本編に先駆けてもう少し記事を書きたいですね。作品の検証とかもそろそろしたいところですし、楽曲の歌詞で記事も書きたいところです。今年一年は「少女☆歌劇レヴュー・スタァライト」に耽溺しそうなので、これから楽しみでもあり怖くもありです。アニメが終わった?後も10月に新作公演も控えてますし、まず6月には単独ライブも控えてますのでチケットが当選すれば、そこを楽しみにしたいと思います。
というところで、今回は以上です。
早い段階で次の記事を出せればいいなと思いますので、よろしくお願いします。