Angel Beats!3話の微妙な位置関係。

Angel Beats!第三話の感想を上げました。


ライスのアニメ感想:#3 Angel Beats!(3) - Togetter


作中のバンド、Girls Dead Monster(通称ガルデモ)をピックアップした回でしたね。
今回は当初予定していた内容を変更して、三話の気になった点について、見ていこうかなと思います。


例に拠ってネタバレを含むので、ご覧になる方は「続きをクリック」で。
※更新しました。



今回のメインエピソードはガルデモの岩沢さんのお話。


とまあ、話の大筋はこんなでしたが(こら


その裏では戦線メンバーが天使の住処に潜入すると言う話が進んでましたね。

思いっきり女子寮の一室でしたけども。
ここはOPの映像でも出てきましたね。やはり天使の部屋だったと。

この映像の位置関係的にやはりピアノ=PCが証明されていると思います。
と言うことは気になるのはこの絵です。

現れたのは全校生徒の名簿。
生徒の名前(漢字とローマ字)と一緒に成績が10段階で記載されています。
一体なんでしょうね。
監視してるとも言えなくはないですけども、成績まで載ってるのは気になるところ。
天使がコントロールしてるんでしょうか。
まだ良く分かりませんね。今後に期待しましょう。


さて今回の記事は音無、天使、ゆりの位置関係について話していこうと思います。

今回、音無はサブタイトルに入る前の校長室と天使の住処に潜入時以外はほぼ一人の行動。
彼だけ、この世界から孤立してるような描かれ方をしていたように思いました。
いや、孤立と言うべきか浮いてると言った方がいいかもしれませんね。


次に天使とゆり。
まず天使から見てゆきます。



独り→ガルデモのポスターをひっぺがす→集団に言い寄られて責められると言う流れ。
こっちも何か孤立してる印象。


さらにゆり。




こちらも戦線メンバーが見つめる中、一人黙考するゆり。
窓辺の俯瞰シーンや、メンバー視点から校長の椅子に座り、考え込む姿などはどことなく何かを拒絶しているような印象がします。
おまけにここの場面で音無が校長室にいないことも注目です。


三者の比較をしてみると共通項は孤立というキーワードが当てはまりそうです。
何らかの形でこの死後の世界から浮いている、あるいは孤立している。
この回における演出の肝かもしれませんね。
こうして見ると、この三人のキャラにおいては微妙な三角関係が浮かび上がってきそうです。
ゆりと天使の対比は前回述べたとおりですが、ここに来てさらに音無という第三軸が明確になってきたように思えます。
音無はおそらく中立の立場なんでしょうね。
天使側にも戦線側にも転がりうるようにも思えます。
けど、今のところはゆり(戦線)側でしょうか。
というのも本編最後のシークエンスがこんな感じでした。


上のような場面の切り替わり方をしていて、二人が向き合ったような印象を感じました。
戦線メンバーに好意的な印象を感じていた彼でしたが、今回の天使の部屋侵入でまた幻滅したのでしょうか。
どちらにしても揺り戻しがあったようにも感じられますね。


ゲームで言うところの好感度フラグを持ってるのが音無で、天使側に振れるかゆり側に振れるかというのが一つありそうですね。
作中内においての天秤の役割みたいなのでしょうか。
そういえば、音無はOPでもゆりと天使に比べても、あまり存在感がないように思えます。

本編映像の彼の映像がフラッシュバックされてこの顔のアップがあるだけです。
主人公にしちゃあんまりクローズアップされていないようにも。
やっぱりこの作品はヒロインが肝で、音無はそれを見極めるためのリトマス試験紙なんですかね。


ヒロイン二人と音無。
それぞれこの死後の世界から独立(孤立)した存在であると考えると、興味深い関係ではないでしょうか。
妙な三角関係が形成されているけど、お互いが触れ合うことはないと言う。
関係を深めるわけでもなし、音無がどちらか一方に傾くわけでもない。
対立関係というわけでもないし、なんか不思議な関係ではないかと。
もちろん天使とゆりが対立していますが、音無が入ることでなにか掻き消えてしまう。
……音無っていう名前はそういう意味合いもあって「音無」なのかもしれませんね。
真空と言うか音の聞こえない世界に巻き込まれるみたいな。
そうすると彼が持ってるキーワードは「平和」とか「平静」とか「無調」ってことになるのかもしれません。
果たして、音無に記憶は戻ってくるのでしょうか。
個人的には音無=NPCで、過去の記憶なんてものはないっていう展開になりそうな気がしてなりませんがまあ、それはそれとして。
今後も音無には要注目ではないのかなあと思います。


今回はこんなところで閉めておきます。
ではまた。